ケージ準備と設計の考え方

体験談・スピンオフ

ケージの組み立てと玩具最小構成

フクロモモンガの飼い方で最初に大切なのは、環境設計です。
私はまずケージを組み立て、巣袋を中心に必要最小限の玩具だけを設置しました。

のびもさんのマニュアルに従い、興味を引くものをあえて減らすことで、
飼い主への意識を向けやすくする狙いがあります。

刺激的な玩具は一見良さそうでも、慣れるまでは逆効果。
静かで落ち着いた空間が、信頼形成の第一歩になります。


触れない判断と観察優先

準備が整い、ミミとエルをケージに入れた瞬間、私も彼女たちも警戒マックス。
初めての夜は、あえて何もせず、餌だけを与えて静かに見守ることにしました。

触れたい気持ちは強くても、ここで距離を取る勇気が重要です。
焦って関わろうとすれば、フクロモモンガにとっては脅威になります。

観察と沈黙が、安心感を築く最初の仕事でした。


巣袋+手袋でにおい学習を促す

においで「安全」を覚えてもらう

二日目からは慣らし方の段階に入りました。
昼の眠たい時間を狙って、巣袋に柔らかい手袋をつけた手を静かに入れる。
それだけです。

目的は“においの学習”。
「この匂い=安全」と覚えてもらうために、手を動かさず一定時間そっと添えるようにしました。

フクロモモンガの慣らし方は、積極的に触れることよりも、
存在を知らせて安心させることが鍵です。


ノーリアクション徹底と手を添える習慣

エルは“じこじこ”(警戒音)を出し、何度も噛みついてきました。
小さな歯でも鋭く、血が出ることもあります。

それでも私はノーリアクションを徹底。
驚いて手を引けば「噛めば引く」と学習されるため、ぐっと我慢しました。

痛みよりも信頼の積み上げを優先し、ただ静かに手を添えるだけ。
ミミは最初から人慣れが早く、個体差を観察する面白さも感じ始めていました。


GASで19時に給餌通知/粉末餌の運用

この頃、私はGAS(Google Apps Script)を学んでおり、
学習成果を生活に取り入れました。

Gmail自動送信で19時に給餌リマインドを設定。
毎日メールが届くたびに、餌をあげるリズムを整えています。

餌は粉末タイプを採用し、栄養バランスと計量のしやすさを重視しました。
AI学習で得たスキルが、生活リズムを支えるツールになった瞬間です。


一週間の到達点と次の小さな実験

初日の緊張が嘘のように、ミミとエルは一週間で環境に馴染みました。
手の匂いにも反応が穏やかになり、日中は巣袋で安心して眠る姿が見られます。

ここでようやく、玩具を一つ増やし、給餌後に名前を呼ぶ小さな実験を始めました。

フクロモモンガの飼い方では、劇的な変化よりも同じ行動の反復と微調整が大切。
焦らず小さな変化を重ねることが、信頼を育てる最短ルートでした。

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