【号外】ChatGPTがURLを読めなくなった日|AIが「世界を読む力」を一時的に失った瞬間

AI学習ログ

2025年10月10日。
朝、いつものようにChatGPTでブログの確認をしようとしたら、
外部URLが突然開けなくなっていた。
前日まで普通に読めていたのに、今日は反応がない。
「また一時的な不具合か?」と軽く考えたが、すぐに違うとわかった。
世界中で同じ現象が同時に起きていたからだ。


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世界中がざわついた「open_url停止」

この現象は、日本時間の10日午前中に始まった。
ChatGPTがURLを開こうとしても沈黙する。
エラーも出ない。まるで「見えない壁」に阻まれたように、
リンク先のページを読まなくなった。

OpenAIのフォーラムでも同時にスレッドが乱立した。
「ChatGPT can’t open URLs anymore」
「open_url suddenly disabled」
ユーザーたちは混乱し、原因を探り始めた。
どうやら、ChatGPTが外部ページを読むために使っていた
web.open_url機能そのものが一時的に停止されたようだった。


その瞬間、自分の環境は止まらなかった

正直なところ、焦りはなかった。
なぜなら僕のシステムは、ChatGPT単体では動いていないからだ。
僕はすでにFirecrawl+Dify構成で動かしていた。
FirecrawlがWeb情報をクロールして構造化し、
Difyがそれをナレッジとして保持する。
ChatGPTはそのナレッジをもとに生成するだけ。
つまりChatGPTがURLを開けなくても、
僕のAIは“間接的に世界を読み続ける”構造になっていた。

この設計を完成させたのはちょうど10日前。
48個のナレッジを登録し、compact-HQ仕様で安定稼働を確認。
昨日その全体を見直して最終修正版を完成させたばかりだった。
まるでタイミングを見計らったように、この仕様変更が来た。


AIが「読む力」を一時的に失った意味

この変化は、単なる不具合ではない。
ChatGPTが「外部を読む力」を一時的に止めたということは、
AIが“世界の情報”にどうアクセスするかのルールが
再定義されようとしているということだ。

背景には、おそらく著作権とキャッシュ処理の再調整がある。
AIがWebの内容を要約する行為は、
データ使用の境界線を常に揺らしてきた。
その見直しが入ったとしても不思議ではない。

つまり、AIが“自由に世界を読む時代”は
少しずつ終わりを迎えている。
これからは「どう読むか」ではなく、
「どの経路で読むか」「誰の設計で読むか」が問われる時代になる。


設計していたから、守れた

僕はAIを“使う”というより、
“設計している”という意識でDifyを扱っている。
構築から10日後に起きたこの出来事は、
その考え方が間違っていなかった証明になった。

ChatGPTの仕様変更は避けられない。
でも、FirecrawlやDifyのように
AIの周辺を自分で組み替えれば、
変化はむしろチャンスになる。

AIは便利なツールではなく、
設計と思想を持つ一つの“環境”だ。
その環境をコントロールできる人間だけが、
不測の変化に動じず、前に進める。


結論:AIを使う人から、AIを設計する人へ

10月10日、ChatGPTがURLを読めなくなった日。
世界の多くの人が混乱した。
でも僕にとってそれは、
AIを「設計する側」に立つ決意を確かめる一日になった。

変化は突然起きる。
けれど、自分の手で構造を組んでおけば、
AIが止まっても、学びは止まらない。

🔗 一次情報・参考リンク

📅 ChatGPT外部URL閲覧停止(2025年10月10日発生)

🔗 参考になるリンク

OpenAI Community Forum(ChatGPT can’t open URLs anymore)

英文記事へ:The Day ChatGPT Lost Its Eyes — How a Dify + Firecrawl Stack Kept Working

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