この記事の位置づけ
目的:恐竜編(2,249 回)とエレベーター編(7,089 回)の差を、一次データから構造的に説明する
主資料:YouTube公式定義(Views / Engaged Views / Retention)、自チャンネル実測ログ
結論:評価軸が異なる2本を、アルゴリズムは異なる「クラスタ」として扱った結果、露出量に差が生まれた
1|2本の“生データ”比較
恐竜編(16秒)
- 総再生:2,249
- 平均視聴:0:14(16秒の87.5%)
- 視聴維持:33.8%
- EV:733
- トラフィック:チャンネルページ 100%/ショートフィード 0%
- 高評価率:100%
→ 内部視聴者には刺さったが、外部リーチが発生していない。
エレベーター編(16秒)
- 総再生:7,089
- 平均視聴:0:22(尺超過)
- 視聴維持:69.8%
- EV:3,320
- トラフィック:ショートフィード 23.1%/チャンネルページ 61.5%
- 高評価率:88.9%
→ 外部リーチが成功し、ショートフィードへの流入が実現した。
2|差を生んだ“決定的3ポイント”
① 初期のクラスタ判定が真逆だった
YouTubeの推薦AIは、投稿直後の視聴者の反応から
「これはどの興味クラスタに属する映像か?」
を再判定する。
- 恐竜編 → アニマル系/Found footage/静的カメラ
- エレベーター編 → ホラー系/CCTV/サスペンス
この時点で、恐竜は“日常ショートの海”に吸われ、エレベーターは“ホラー興味層”に明確に刺さった。
→ 刺さる母集団が明確かどうか が、初動リーチの差を決めた。
② Retention(保持)の質が違う
恐竜編
- 視聴維持:33.8%
- 平均視聴:0:14
エレベーター編
- 視聴維持:69.8%
- 平均視聴:0:22
YouTubeの公式定義では、
Retentionは「再推薦を続けるかどうか」の中核指標
恐竜は良いが、「非常によい」ではない。
エレベーターは “完了超過”の強保持 で、ホラー系特有の視聴パターン(張り→静寂→違和感)と一致した。
→ YouTubeは “保持の構造が明確な動画”を継続推薦する。
③ 導線の通り道が違った
恐竜編
- チャンネルページ100% → ショートフィードに出ていない
エレベーター編
- ショートフィード23% → 外部母集団へ到達
ショートの世界では、
ショートフィードに乗る=外に出る
これが最重要。
恐竜は“ファン向け”で止まり、
エレベーターは“外向き”に成功した。
3|恐竜編が伸びなかった理由(失敗ではない)
恐竜は“悪い動画”ではない。
ただ、
- ホラーより感情立ち上がりが遅い
- クラスタが広すぎる
- 初期リーチが「内部100%」で固定
- 視聴維持が“合格”止まり
という理由で、アルゴリズムが「拡散対象ではない」と判断しただけ。
技術・構図・Sora2の質とは別問題。
4|次に恐竜系を伸ばすなら(再現条件)
YouTube Shorts の仕様に基づく、確実に効く最小セット:
① フック:冒頭0.2〜0.3秒で“異変”を見せる
恐竜が「動いている」では弱い。
“観察者に気づいた”動き が最も刺さる。
② 13〜14秒尺に統一してリプレイ誘発
15〜17秒は完了率が下がりやすい。
“ホラー以外は13秒が基準値”。
③ タグを3つ固定する
#AI映像
#shorts
#FoundFootage(または#恐竜)
タグを揺らすとクラスタが再学習される。
④ 次の1本も恐竜で出す
クラスタを“固定”させないと外部リーチに繋がらない。
5|結論:恐竜編は「悪い動画」ではない。分類で止まっただけ
恐竜編の数字は、
- 平均14秒(16秒中)=優秀
- EV733=十分
- 高評価100%=強い
つまり、
人間には刺さってる。
アルゴリズムの分類だけが噛み合わなかった。
エレベーター編のように
“強い文脈(ホラークラスタ)” を持つ動画は評価されやすい。
恐竜編を伸ばす鍵は “クラスタを固定して次の1本を出すこと”
これだけで再挑戦が成立する。
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