習慣化できないことは欠点ではない
「三日坊主だから自分は成功できない」──かつての私はそう思っていた。
自己啓発本やスクールでは「習慣化こそ成功の鍵」と何度も繰り返される。けれど、私にはどうしても合わなかった。
10年以上も「寝る前の歯磨き」を続けてきたのに、最近になってあっさり崩れてしまった。毎晩磨かないと落ち着かないほどだったはずが、「寝る前じゃなくてもいい」と思うようになったのだ。結局、毎日どこかで必ず磨くのだけれど、“寝る前に”という条件付きの習慣は固定化されなかった。
この経験で気づいた。
「習慣化できない=意志が弱い」ではなく、脳の特性が違うだけなのだ。
心理学の研究でも、人には「コツコツ型」と「爆発型」が存在すると言われている。
- コツコツ型は、同じ作業を反復すること自体に安心感を覚える。
- 爆発型は、短期間で一気に集中して成果を出す代わりに、反復や継続は苦手。
私は間違いなく爆発型だった。
ディーラーだけ20年以上続けられた理由
ではなぜ私は、習慣化できないはずなのに、ディーラーの仕事だけは20年以上続けられたのか?
答えはシンプルだ。毎日がランダムで、同じ日が存在しなかったからだ。
いくら常連客ばかりでも、カードはシャッフルされ、結果は常に違う。テーブルの雰囲気も変わる。つまり、毎日が「新しい体験」だった。
爆発型の脳にとっては、この“ランダム性”こそが最大の報酬だった。
逆に、同じ作業を毎日繰り返すような職場なら、きっと数年も持たなかっただろう。
この体験からも分かるのは、習慣化できない人は「変化がある環境」に強いということだ。
習慣化できない人こそAI時代に強い理由
では、なぜAI時代において習慣化できない人が有利になるのか?
爆発型の脳とAIの相性
AIは、質問や指示を投げるたびに違う返答を返してくれる。
まるで毎回カードがシャッフルされるように、新しいパターンを提示してくれるのだ。
「AIは“爆発型”に向いている理由
爆発型にとっては、この「毎回違う」環境が続けやすさに直結する。
同じ参考書を何度も読むより、AIと対話しながら進める方が圧倒的に刺激的で飽きない。
三日坊主でも成果を出せる仕組み
習慣化できない人にとっての問題は「続かない」こと。
しかしAIを使えば、続けなくても積み上がる仕組みを作れる。
- 思いついたときにAIに投げる → その瞬間が記録として残る
- 断片的なアイデアでも、AIが整理してくれる
- 後でまとめて記事や企画に昇華できる
習慣をAIに“外注”する発想
つまり「習慣化はAIに外注できる」。
人間は“発火係”、AIは“記録と整理係”という役割分担をすればいいのだ。
このやり方なら、三日坊主でも問題ない。爆発した瞬間のアウトプットが成果として残り、積み上がっていく。
まとめ──AIを使う側になるか、使われる側に留まるか
習慣化できない自分を責めてきた人へ、私は伝えたい。
「習慣化できない=欠点」ではない。むしろAI時代においては武器になり得る。
AIは毎日違う刺激を与えてくれる。
アイデアを一気に吐き出す爆発型の特性は、AIによって整理され、成果に変えられる。
結局、人は二種類に分かれる。
- AIを使って自分の弱点を武器に変える人
- AIを使わずに「続かない自分はダメだ」と思い込み、立ち止まる人
──AIは待ってくれない。
あなたは三日坊主を弱点と見るのか、それともAIで強みに変えるのか?



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